僕達は菌さんに住まわせてもらっている店子なんですね

皮膚常在菌は100兆個くらいです。
腸内細菌の数は1000兆個くらいです。
一方、人間の体にある細胞の数は60兆個くらいです。
この数を見て僕は、菌さんが大家さんで僕らが店子だと思うようになりました。
家主さんには元気でいてもらいたいですね。
家主の菌さんが弱ると僕らも困りますもの。

だから最近の除菌ブームは危ないです。
大家を店子が追い出そうとしているようなもんです。
大家は僕達店子が住む建物を掃除してくれたり、
防犯設備を付けてくれたりいろいろと影で店子を支援しています。
そんな大家を追い出すと店子は全部自分でやらなくちゃなりませんよ。
それは大変な苦労です。大家さんと仲良くしておく方がいいのは当たり前ですよね。

大家に値下げばっかり強要しているとやがて大家もメンテナンス費を
削るでしょう。そうなったら損するのは店子です。
今、まさに僕達がそれをやっています。

殆どのオフィスの入口には消毒液が置かれています。
建物に入る度に消毒していたら菌さんも弱ってしまうでしょう。
家の中でも朝から晩まで除菌剤をシュッシュとやっています。
こっちも相当に危険です。お家にはお家の常在菌さんがいて、僕達を守ってくれています。
それをシュッシュとやっつけるものだから悪玉菌が増殖しやすくなっているのです。
体の除菌とお家の除菌の相乗効果で僕達は病気に掛かりやすい状況を作り出しています。

みなさんは菌を怖がり過ぎなんです。
歯ブラシにいる菌の数は便器に溜まった水にいる菌より多いんですよ。
台湾の歯科医師たちが2009年に発表したんですが、
三週間使った歯ブラシには100万個以上の細菌がいました。
バケツ9杯分の汚水に匹敵する量で、
便器の水の80倍ということです。
その歯ブラシで磨いたからって病気になることはないですよね。
多くの人が三週間以上歯ブラシは変えないでしょう。
もちろん三週間未満であっても相当に菌さんがいます。
要するに菌さんを怖がるのはナンセンスです。菌さんと仲良くすればいいんです。

糠味噌を毎日かき混ぜていると肌が綺麗になるのは、菌さん達が喜んで
しっかり僕達を守ってくれるからだと思います。
それは僕達が余計なことしなくて済むことになります。
外敵と戦う力を節約して綺麗になるところに力を使えるってわけです。

皮膚常在菌さんと腸内細菌さん合わせて1100兆個の菌さん達に飼われている僕達は
菌さんが喜ぶことをしてご褒美をもらうべきです。
そう思いませんか。

僕は酵素生活お奨めしていますが、それはとっても菌さん達に喜ばれることなんですよ。
酵素は糠味噌のように、植物を素手でかき混ぜて発酵させて作ります。
だから皮膚の常在菌さんも元気になります。
そして自分の常在菌さんと植物の菌が馴染んで自分にとって最適な発酵食品になるんです。
それはつまり腸内細菌さん達にもとっても喜んでもらえます。
皮膚にも腸にもよい酵素生活をぜひ体験してみてください。
リーズナブルに健康が手に入りますから。